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統合通貨ユーロ③(通貨流通圏と国家)

time 2018/07/16

統合通貨ユーロ③(通貨流通圏と国家)

国家が調整して法定通貨を循環させることで景気が良くなる
法定通貨の流通圏と国家の影響範囲が一致しないと流通の調整が難しくなる
ユーロは国家の影響範囲を超えて流通が可能になったが、調整できる存在がいなくなった

統合通貨ユーロ②(不景気の伝播)で、経済力の低い国から経済力の高い国へと通貨が流れ続け、その流れが止まってしまうと経済力の低い国も経済力の高い国も不景気になってしまうということを説明しました。つまり、通貨が循環することで景気はよくなり、通貨の流れが止まってしまうと景気が悪くなってしまいます。

通貨が循環するためには、経済力の高い国から経済力の低い国へと通貨が流れる理由がなくてはなりません。ユーロ導入前は、経済力の低い国は人件費や土地が安いことを利用して、観光業などで儲けることが可能でした(経済力の低い国へと通貨が流れた)。しかし、ユーロの導入によって人件費や土地が安くはなくなったため、依然と同じように儲けることができなくなりました。

ここで、例えば日本においては「地方交付税交付金」という制度によって、財政収入が少ない自治体に対して政府から資金が交付されます。一つの国の中であれば、政府(国家)が通貨の流れを調整することができるのです。通貨の流れが一方向にならないよう国家が介入することで、国家の中においては通貨の循環が保たれます。ユーロについても同じように、通貨の流れが一方向にならないようEUが介入することで、EUの中における通貨の循環を保てば良いということになります。

しかし、国家においては政府がトップとして容易に介入できるのに対し、EUは国家の集合体であるため介入するには国家間の合意が必要となります。つまり、国家の枠組みを超えて通貨の流通圏が拡がってしまうと、簡単に流通を調整できる存在がいなくなってしまうのです。

ビットコインキャッシュは革命だ②(責任の分散)で説明したように、法定通貨は「国家への信用」を価値の裏付けとすることで成り立っています。そして、国家もまた法定通貨へと影響を及ぼすことができるのは、国家の範囲においてのみです。法定通貨の流通圏と国家の影響範囲は一致していなければならないのです。

ユーロは従来の法定通貨と変わらない国家信用型の通貨であるため、ユーロをEU全域で使うためにはEU自体が一つの国家としてのまとまりを持つことが必須となります。しかしEUには国家ほどのまとまりはなく、国家信用型の通貨を扱うことはできません。統合通貨が成功するためには、調整機関が国家の枠を超えてさらに大きい国家となるか、国家という従来の枠組みを破壊する必要があるということです。

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