2019/02/03

ベネズエラではハイパーインフレーションが続いている
eatBCHはビットコインキャッシュの募金によって、ベネズエラの人々に食料を支給する
eatBCHの活動は、ベネズエラ以外の国にも広がり始めている
ベネズエラは南アメリカ大陸の北部に位置する国で、近年類をみないハイパーインフレーションに見舞われています。ベネズエラは世界一の原油埋蔵量を誇る国で、南米の中では非常に裕福な国でしたが、原油価格の下落や政府の失策などが重なり、経済状況が悪化していきました。
現在ベネズエラの輸出収入のほとんどが原油によるものであるため、原油価格の上下が経済状況に直結します。2014年頃に原油価格が下落し、この頃からベネズエラ経済は歴史的なハイパーインフレーションに直面しています。所持している通貨で日用品を買うこともままならない状況です。
eatBCHはビットコインキャッシュによる寄付を募り、集まったビットコインキャッシュを使ってベネズエラの人々に食料などを支給する活動です。
We've been working very hard to not only deliver food in our closest community, but also in many other communities. Today we gave food in 2 different locations! Thank you #BCH #BitcoinCash pic.twitter.com/7VOwzX6ytJ
— eatBCH (@eatBCH) February 24, 2018
They were all searching in the garbage for something to eat. Thanks to you, everyone of them received a meal pic.twitter.com/zliPD0Dwsb
— eatBCH (@eatBCH) March 18, 2018
銀行口座は政府の管理下にあり、アメリカドルはすぐにボリバル(ベネズエラの通貨)に換金されるためインフレーションの影響を受けてしまいます。またPayPal(クレジットカード決済システム)を使用するのにも、アメリカドルが必要であるため使うことができません。
だからこそeatBCHはビットコインキャッシュを利用しています。ビットコインキャッシュを利用するのは、送金速度が非常に速く、手数料等もほとんどかからないためです。しかもビットコインキャッシュの価値は世界共通ですから、ベネズエラのインフレーションの影響を受けません。
全てのビットコインキャッシュの送金記録は、ブロックチェーン上で世界中の人が確認できるため、eatBCHに集まった募金額を確認することができます。
eatBCHのアドレス(pp8skudq3x5hzw8ew7vzsw8tn4k8wxsqsv0lt0mf3g)
さらにeatBCHは毎月の活動報告とともに、出金したビットコインキャッシュの使い道を、スプレッドシートで閲覧できるようにしています。
2018年3月の報告
そしてeatBCHの活動はベネズエラ以外の国にも広がり始めていて、2018年5月からは南スーダンでもeatBCHの名前で同様の活動が行われるようになっています。
eatBCH(南スーダン)のアドレス(qrsrvtc95gg8rrag7dge3jlnfs4j9pe0ugrmeml950)
価値が国家に左右されないビットコインキャッシュを使って、ベネズエラや南スーダンの方々へ寄付を行ってみてはいかがでしょう。ウォレットを使って実際に送金する時は、ウォレットの導入記事を参考にしてみてください。
(参考記事:Bitcoin.com Walletを使ってみよう)
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